汚れた大翼:サイシス
ヨーロッパから上陸した新しいフィギュアキットメーカー ダーク・プレイス・ミニチュア。
日本とは一味違うヨーロッパの歴史と伝統から生まれたクリーチャー、キャラクターたちを超絶なディテール表現で再現します。
悪魔が支配する独特な世界観を各フィギュアの造形から感じていただけることでしょう。
汚れた大翼:サイシスの物語
深淵は大まかにその領域を大まかに二分されている。
空と海、汚れた大翼 サイシスは、その半分、大空を支配する魔王であった。
彼は、最も由緒ある二人のデーモン・ロードのうちの一人である。
片割れである腐海の女王ヴォラトリックスとは対照的に、飄々とした性格で、居城である口笛の鳴る要塞に住んでいる。
彼の性格に相応しい洒落た名前の要塞は、周囲に立ち込める致死濃度の毒霧を特徴とする彼自慢の居館であった。
彼の要塞は、巨大なヘルクロウの群れにより維持されていた。
ヘルクロウ、夜よりも暗い大翼と血色に光る眼球を持つ、深淵上空に鎮座する頂点捕食者のことである。
その中でも特に強靭な個体のみが汚れた大翼 サイシスの居館に侍ることを許されていた。
魔王の親衛たることを許されたヘルクロウは、誇りを持ってこの仕事に命を捧げ、王の領域を守り、数多の敵手を地上へと叩き落とし屠ってきた。
汚れた大翼 サイシスの軍隊は、Miasmic Wing”瘴気の翼”と総称される。
彼らが挙げた実績は、血色の文字で分厚い辞書一冊分を埋め尽くしてもまだ足りないほどに豊富であった。
汚れた大翼 サイシスは断罪者であった。
彼の支配領域は極め付けに広く、その中で生きるものは絶え間ない彼の審判にされされてきた。
汚れた大翼 サイシスの断罪の基準は美醜である。
彼は、彼の美意識に基づいて、醜いと断じたものを裁く。
彼のいう美しさとは強さであった。それは勤勉さであり、知恵であった。
醜さとはその逆の属性を差す。
厳正なる峻別と異物の排斥が、彼の信条であり哲学だった。
彼は排除すべき対象を見咎めると不吉な風とともに来訪する。
耳をつんざくような風切り音を鏑矢とし、敵を襲撃し、瞬きする間に息の根を止めるのだ。
彼の身上は速さであった。
速さとは強さであり、強さとは正義だ。
そしてそれは彼にとっての美しさでもあった。
彼の黒い翼が放つ瘴気が、死と荒廃の大地を叩くたび、見苦しい慈悲を一切排除した優雅さで彼は敵を断罪した。
彼は凶悪な戦士であるとともに卓越した指揮官でもあった。
彼とその同胞はけたたましい不協和音によって巧緻な連携を実現した。
卓越した個体による最強の連携、その両者を兼ね備えた彼と彼の軍隊は魔界における最強の一角と目されていた。
実の所、汚れた大翼 サイシスは王ではない。
彼の血統と外交は、彼の地位の一切を保証していない。
さらに言うなら、彼の本質は徹底した個人主義で、彼は群れることを意図しておらず、それを維持するのに一切の労力を払わなかった。
にもかかわらず、彼と彼の軍隊は鉄の結束を保っていた。
彼らを結びつけるのは、汚れた大翼 サイシスの哲学と美学だ。
彼の軍に属する者はその全てが、汚れた大翼 サイシスの偏執的なまでの選別をくぐり抜けた猛者であった。
ゆえにこそ、多くの組織が内包する無能という悪弊から彼らは自由であったのだ。
彼の麾下にいるもの達は、卓越した個であることを求められる。
ゆえにこそ暗黙の合意の元で、常に高次元の連携が実現された。
汚れた大翼 サイシスは、その精鋭の集団の頂点に君臨する存在だった。
並外れた戦闘技術と冷徹な判断力、その他戦場が要求するありとあらゆる権能を兼ね備えた汚れた大翼 サイシスは、真の意味での王者であった。
超絶表現のレジンキャストがその意識までを再現
ヨーロッパから上陸したダーク・プレイス・ミニチュアの世界。
そのキャラクターの一人、汚れた大翼 サイシスをレジンキャストで詳細に再現した組み立てキットです。
レジンキャストならではの表現、技工が冴え渡るパーツからはサイシスの意思までもを表現します。
繊細な体や表情に至るまでの再現は塗装に腕をふるって仕上げるのが楽しみ。
芸術的とも言える姿やポージングの迫力がフィギュアファンには見逃せません。
ダーク・プレイス・ミニチュア グレイターエンタティ 汚れた大翼 サイシス 16,800円(税別)
全国の模型店、家電量販店模型売場、オンラインショップなどで2022年3月発売予定。
ホビコレでもご購入可能です。