鉄血の顕現 ピレクシア

ヨーロッパから上陸した新しいフィギュアキットがダーク・プレイス・ミニチュアです。

日本とは一味違うヨーロッパの歴史と伝統から生まれたクリーチャー、キャラクターたちを超絶なディテール表現で再現します。

悪魔が支配する独特な世界観を各フィギュアの造形から感じていただけることでしょう。

鉄血の顕現:ピレクシア

ピレクシアは、熱源の異名だ

分厚い地殻に封じられたマントルの対流、原初の惑星が残した断末魔の怒り。

しかしてその実態は、ありとあらゆる戦場で流された屍山血河の顕現だった。

ピレクシアは、黒鉄の外殻を持ち、沸き立つマグマを血流として活動する悪魔である。

彼の体表面に露出した黒と赤の対比は、暴力行為による流血で汚された大地の姿にもよく似ている。

彼は戦場で生まれた

全ての空間、全ての時間軸、数多の生物や非生物達が、大小様々な戦闘行為を通じて発生させた衝突と流血を起源として彼はこの世に産み落とされたのだ。

彼の力の源泉は流血だ。

肉食獣に捕食された哀れな獲物が流した血が、人類最初の殺人被害者が流した血が、その他、ありとあらゆる場所で生じた流血が、地の底へと流れ込み、凝縮し、沸騰し、一つの個体を成形した結果がこのピレクシアだ。

そしてその力の流入は今現在も続いている。

悪魔の領域で絶え間なく巻き起こる流血沙汰や拷問も、愚かな人類種が意味も無く繰り返す紛争も、全てがパイレクシアを崇拝する行為である。

古今東西、無数に存在する戦場は全てが彼の祭壇だ。

そして、その祭儀場で気前よくぶちまけられる赤黒い体液は、この魔王の餌であり燃料だった。

戦場の敗者は、ピレクシアの生贄だ

戦場の勝者もまた、多少力が強いだけのやはりただの生贄だ。

究極的な意味において、戦場に立つもの達は皆、ピレクシアの供物であるにすぎないのだ。

それを知らぬもの達は、今日もまたつまらぬ理由で無意味な諍いを巻き起こし、ピレクシアに盲目的な祈りと賛美を捧げている。

ピレクシアは戦争の顕現だった。

すなわちピレクシアは戦争そのものでもあった。

そんな存在が弱かろうはずはなく、ピレクシアは、この地獄における最強の一角の座を占めていた。

そんな彼だが、実は無欲さでも有名だった。

多くの地獄の諸侯達は、その実力に相応しい征服欲や自己顕示欲に恵まれている。

しかしPyrexiaは、そのある種、低俗で低次元な欲求から完全に自由であったのだ。

彼は鉄とマグマの塊だ

凄まじい内圧により凝縮され、多大な権能により一つの個体として自我を得たピレクシアだが、所詮は金属と非金属の集合体に過ぎなかった。

自我の有無さえ怪しいところだ。

当然のごとく卑小な生物種が進化の過程で獲得した社会性に関わる諸々の瑣末事とはとんと無縁であったのだった。

そんな彼は、たびたび戦場に現れることでも知られていた。

さもありなん。

彼にとっては戦争こそが故郷なのだ。

戦いが大規模であるほどに、また流血の度合いが強くなるほどに、彼の出現率は上昇する。

戦場に現れたピレクシアは、暴れるだけ暴れ、殺すだけ殺すと、また次なる居場所を求め旅立っていく。

彼の襲撃に居合わせながら、運よく生き残った生存者はこのように証言した。

おそらくあれに意思はない。

災害か現象の類と見るべきだ。

馬鹿みたいな戦闘力の殺人機械、かち合えばほぼ死が確定するクソッタレな存在だが、明確な悪意や害意は皆目感じることができなかった、と。

深淵は、魔王達の力の均衡により、ひと時の安定を保っている。

その中で、勝手気ままに暴れ回るピレクシアは、ある種の不確定要素として存在した。

ピレクシアは強者だった。

圧倒的強者だった。

何者にも与せず、何者にもへつらわない。

その傲岸不遜な彼の勇姿に憧れるものが現れるのは、必然の帰結であった。

深淵では力こそが法であり正義である。

その法の純粋な体現者であるピレクシアは、悪魔達の尊崇を集めるに十分な資格を有していた。

彼の信者はその数を増やしていった。

そのほとんどは彼を遠巻きに崇めるだけの、人畜無害な存在であった。

しかしより一部の熱心な信者達、より能動的な手段でもって、彼らの信仰対象に近づくことを試み出した。

ピレクシアに近づく手段、それはすなわち戦争だ

戦争を自らの手で引き起こし、盛って神の降臨を願うのだ。

彼らの神は、戦場に現れる。

流血の匂いを嗅ぎつけた彼らの信仰対象はどこからともなく現れる。

神を一目でも崇めたい。そう願った篤信の信徒達は最も効果的で直接的な手段を実行に移したのだ。

そして信者達は戦争を始めた。

神を呼び出す儀式を、戦闘そのものを目的とした紛争を彼らは勢いよく開始した。

極めて純粋で、はた迷惑な動機によって巻き起こされた戦争は拡大した。

彼の信徒は、敵を殺し、より強い敵に殺される日々を繰り返した。

ピレクシアはそれら有象無象の信仰に気を取られたりはしなかった。

彼はただ本能が赴くままに各地の戦場を渡り歩くだけだ。

彼が現れた戦争のうち、そのうちのいくつかは、彼の信徒がひき起こしたものであったかもしれないが、ピレクシアはそれを意に介したりはしなかった。

今日もまたピレクシアが戦場に立つ

燃える体は、鮮血を浴びるたび、楽しげに湯気を立て煮えるマグマを噴き出した。

彼の周囲にいるもの達が塩分混じりの赤い霧へと還元される。

ピレクシアは今日もまた地獄の底で、錆臭い血煙に包まれながら暴威をふるっていることだろう。

超絶表現のレジンキャストがその性格までを再現

ヨーロッパから上陸したダーク・プレイス・ミニチュアの世界。

其のキャラクターの一人、鉄血の顕現 ピレクシアをレジンキャストで詳細に再現した組み立てキットです。

レジキャストならではの表現、技工が冴える渡るパーツからはピレクシアの精神までもを表現します。

ダーク・プレイス・ミニチュア グレイター エンタティ 鉄血の顕現 ピレクシア  16,800円(税別)

全国の模型店、家電量販店模型売場、オンラインショップなどで2022年3月発売予定。

ホビコレでもご購入可能です。